IB PYP5の宿題|「民主主義」と政府の仕組みを比べる

こんにちは。
男児二人の母、えびてんです。
インドのインターナショナルスクールに通う10歳の長男。IB PYP5の宿題として、「民主主義」と別の政府制度を比べるという課題が出ました。
この記事では、実際の課題、英語の記事を読んで調べたこと、2つの政府制度を比較したこと、そして最後にベン図(Venn Diagram)にまとめるまで、我が家での取り組みを記録します。
宿題の内容
この課題で求められていること
- Monarchy(君主制)、Theocracy(神権政治)、Oligarchy(寡頭制)、Dictatorship(独裁制)の中からひとつを選ぶ
- Democracy(民主主義)と比較する
- 調べたことをまとめる
比較するポイントは4つ(Lenses for Dialogueという考え方を使用)
- See
2つの政府制度には、どんな共通点があるのか? - Compare
政府はどのように選ばれる?誰が権力を持っている? - Probe
それぞれの政府制度には、どんなメリットやデメリットがある? - Reflect
どちらの政府制度のほうが、市民により大きな影響を与えると思う?
一つの制度について調べて終わりではなく、民主主義と比較して考えるところが、今回の宿題のポイントです。
まずは政治システムについて調べる

それぞれの政治システムについて、学校から参考記事が提示されていました。
まずは記事を読んで、政治システムについて調べるところから始めます。息子が選んだのは「Monarchy(君主制)」
……これが、10歳にはなかなか難しい。
政治システムについて書かれた英語の記事なので、文章そのものが難しい。一文一文を読めたとしても、「で、結局どういう意味?」となる。
興味のあることを検索して調べるのとは、ちょっと違う。
調べ学習というより、まずは「書いてあることを理解する」というところから始まりました。
「比べる」って、意外と難しい
内容がある程度分かってきたところで、次は「比較」に進みます。
これも、やってみるとなかなか難しい。というのも、つい「民主主義はこういうもの」と暗記ベースで考えてしまう。
でも、今回の宿題で必要なのは、「この2つ、同じところはどこ?」「じゃあ、何が違う?」を見ていくもの。どちらも「国を治める仕組み」ではある。でも、
- 誰が権力を持つのか
- どのように政府が選ばれるのか
というところを見ていくと、それぞれの違いが見えてきます。
「違うところを探す」のは、なんとなく分かっても、「共通点を探してから違いを見る」という考え方は、10歳には意外と難しい。
一つの答えを探すのではなく

今回の宿題を見ていて面白いなと思ったのは、「正解をひとつ出す」ことが目的ではないというところ。
See、Compare、Probe、Reflectという4つの観点から、まずは共通点を見つけ。そこから違いを比べる。さらに、それぞれのメリットやデメリットについて考える。
そして最後に、「どちらが市民により大きな影響を与えると思う?」「その理由は?」と、自分の考えまで進んでいきます。
ただ「民主主義はこういう仕組み」「〇〇はこういう仕組み」と覚えるのではなく、調べる → 比べる → 考える → 自分の考えを持つという流れ。
かなり頭を使う宿題。
調べたことをもとに、「自分はどう考えるのか」を考える必要があります。
宿題をきっかけに「政府」が少し身近になる
今回、ちょっと意外だったことがあります。
今まで長男は、政治にまったく興味がありませんでした(恥ずかしながら私も)政治の話をしても、「ふーん」という感じ。
ところが、実際に政府の仕組みについて調べる宿題をやったことで、少し関心が向いてきたように感じます。
ニュースなどで「政府」という言葉が出てくると、以前より少し反応するようになりました。
宿題をやる前と比べると、「自分には関係のない話」から「ちょっと気になる話」になったのかもしれません。
学校で一度調べたことがある。それだけで、ニュースの中に出てくる言葉が少し身近になる。こういう変化は、知識が増えたこととはまた別の学びだなと思いました。
家庭でもできる探究
今回の宿題をきっかけに、家でも少し政治システムについて話すようになりました。
「日本はどの政治システムなんだろう?」というところから話が広がり、「じゃあ、他の国は?」と、それぞれの政治システムがどの国で採用されているのかを調べてみたり。
すると、「この国はこういう仕組みなんだ」「じゃあ、この国は?」と、少しずつ国そのものにも興味が広がっていきました。
政治システムだけを調べていると、どうしても少し難しく感じます。でも、「この仕組みは、実際にどの国で使われているの?」と見ていくと、急に身近な存在に。
そうすると、政治が「教科書に出てくる難しい言葉」ではなく、実際に人が暮らしている国の仕組みとして少し身近になってきますよね。
まとめ
今回の宿題では、政治システムについて調べ、その中から民主主義と君主制を「比較・考える」ところまで進めました。
さらに、日本や他の国の政治システムについて話すことで、家族の会話も広がりました。
政治についてほとんど興味がなかった長男にとって、今回の宿題は、政府の仕組みを知るだけでなく、世界の国を少し身近に感じるきっかけにもなったようです。


